【魔石と属性変換機構】

魔石

 主に魔法を発動させるために使われる道具。魔力を多く溜め込んでいるものを総称して「魔石」と呼ぶが、これは結晶体や鉱石類が魔力含有率が高いためである。布や有機物にも蓄積は可能だが、上限がずっと小さく使い勝手は良くない。

 魔石を装備し、魔法の具現化の際に媒介とすることによって、魔力消費を抑える事ができる。魔石を介さずに魔法を発動させようとすれば、いくら自属性の魔法といえどかなり多くの魔力を無駄にしてしまうことだろう。

 魔石を上手く使う人は“魔力操作が上手い”とも評され、消費魔力を極小に押さえつつ高火力の魔法を多く撃てるということになる。ただしその分魔石の消費量は段違い。金銭的に余裕がない時はお勧めできない。

 ほかの物質やヒトと同じように、魔石も魔力を使い切ってしまったら砕けて壊れてしまう。お気に入りの魔石であるのなら、「クズ魔石」を利用すると良いだろう。クズ魔石は装飾品として成り立たないような小さな欠片や当たりの石ころなど、また魔物のコアの破片を指す。魔力操作の上手な者は、魔石への魔力移動を効率的に行うことができ、学園都市では道具屋のエルマの元に多くの人が集まっている。


属性変換機構

 魔石に特殊な術式を刻みこむことにより、術者の属性を変換して別属性の魔法として発現できるようにしたもの。近年の研究により一般的になった。主に飛行魔法(風属性)や冷蔵庫(水属性)、竈や炉(炎属性)、照明器具(光属性)に使われる。

 使うには慣れが必要でもあるが、一度発動させてしまえば魔石の魔力が尽きるまでほったらかしでもいい、という術式も存在している。

クラレントの地下迷宮

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